「おい、花梨。どっか行くか?」
「へ?」
いつもの様に棘田の鞄を持ち登校している時
突然目の前の人がそう言った
いつもは言わない言葉に驚く花梨
黙っていると棘田が後ろを向き再度聞く
「どっか行くかって聞いてんだけど」
「えっ、いや、でもっ、えっ!?」
「なんだよその返答」
「びっくりしちゃって・・・。これって夢ですかね?」
彼は、はぁと溜め息をつき
花梨の頬をつねった
いきなりの痛みに慌てる花梨
「いひゃい!いひゃいれす!!」
「夢だと思ってんなら覚めさせてやろうと思ってな」
棘田の顔には、青筋がたちイライラしている事が分かる
このままいくともっと怖くなりそうだ
そんなの嫌だ
「すいましぇん!すいましぇん!夢なんかじゃなんいれすー!」
「なら、いいんだよ」
その言葉を聞き棘田の指が自分の頬から離れる
花梨は、つねられた所を撫でながら
棘田を見上げる
彼は勝ち誇った様に笑い自分を見ている
めっちゃ楽しそうや・・・。
そんにいじめて楽しいんかなぁ?
棘田と目線を合わせず、考えている花梨
そんな花梨を見て
こいつ、目も合わせねぇだと?
照れてんのか拗ねたのか、どっちだ・・・?
もやもやする棘田
しかし、考えるのが面倒くさくなってきて
とりあえず機嫌を直させるか、と思った
花梨の顔を自分の指で上げさせ
キスをするくらいの近さで
「どこ行きたいんだ?連れてってやるぜ?」
花梨が大好きな甘い声で言ってやると
先程まで違う事を考えていた花梨の顔が
どんどん赤くなっていき、また違う方を向こうとした
「させるかっつーの」
指だったのを手に変えて動けなくする
「さ、どこに行きてぇ?」
「えっえっ///」
「ほら、早く言えよ」
「えっ、いや、その・・・///」
「あ?」
「と、りあえず、その声止めてください・・・///」
「ふーん」
そう言い、棘田は顔を離していった
花梨がほっとした様な顔になる
その顔を見て密かに笑う棘田
笑っているのに気づいていない花梨
くくっ。こいつマジで可愛いな
今は止めといてやるよ、今はな・・・・
そんな事を考えながら、本題を思い出す
「んで、どこに行きてぇんだ?」
次の土曜日、棘田と花梨は丘の上にいた
そこには、一本の大きな木が生えており辺りは花が風に揺れている
花梨たち以外に人はいない
棘田が、花梨に行きたい場所を聞いた時
花梨の答えは
「ピクニックに行きたいです♪」
これだった
てっきり遊園地や水族館を思っていた棘田は
おもわず「は?」と言ってしまってた
それでも花梨は、ニコニコして
「ピクニックって気持ちいいんですよ♪」
「気持ちいいねぇ・・・」
棘田は何か思いついた顔をして
「いいぜ、場所は俺が探しといてやるよ」
その答えに花梨の顔がもっと嬉しそうになる
「ほんまですか!?めっちゃ嬉しいです!」
そして、今日
花梨たちは、この場所に来たのだ
「めっちゃええとこですね〜♪」
「おー」
「あっ、うちお弁当作ってきたんです!」
「気がきいてんじゃねぇか」
そんな会話をしながら
2人は木によりかかり座った
ざぁ・・・、と風が吹き辺りの花たちが揺れる
「落ち着きますねぇ」
「そうだな」
何もせずに2人は揺れる花たちを見ている
しばらく何も話さない2人
そうしていると棘田の腕が花梨をぐいっと引っ張った
「えっ!?」
花梨の頭が棘田の肩にもたれかかる
そろー・・、と棘田の顔を見上げると
棘田も花梨を見ていた
視線が合い赤くなる花梨
その花梨を見てフッと笑う棘田
少しずつ棘田の唇が近づいてきて、花梨の唇に触れる
ちゅっ、と音がして唇は離れて行った
「・・・・///」
「なんだ、その顔」
「え、変な顔してました・・・?」
笑いながら言ってやると焦りだす花梨
必死に顔を隠そうとしている
そんな姿が可愛くて
愛しくて
あー・・・
こいつ可愛いな
飯食ってからにしようと思ってたけど、無理だな
「おい、花梨」
「な、なんですか」
「目つぶれ」
「え?」
「早くしやがれ、虫ついてんぞ」
適当に目をつぶらせるために嘘をつくと
「きゃぁぁぁぁ!!はよ、はよ取ってください!!」
必死に目をつぶり、棘田に抱きついてくる
そして、微かにふるふる震える花梨の体
棘田は我慢の限界だ☆
「いば、らだせんぱっ、はよ・・」
可愛い彼女の声
そして、言葉が何だかぐっとくるものがある
ぷっつーーん☆
棘田の理性という音が切れた
花梨の唇に自分の唇を合わせる
「ふぅっ!?」
いきなりの事に目を開き今の状態を理解する花梨
どんどん顔が赤くなっていく
そんな花梨の表情を少し見て、目がニヤリと笑う棘田
もっと赤くしてやろうと思い
花梨の唇の中に自分の舌を入りこませる
「ひ、ぁ・・・」
花梨の口から出る甘い声を聞きながら
楽しそうに笑う棘田
音が漏れ出しピチャピチャと舌の絡まる音がしていく
その音が聞こえ、花梨の顔がもっと赤くなる
少ししてから棘田の唇が離れていく
離れていく際にお互いの唾液が糸になって舌から離れる
その光景が何だか恥ずかしくなる花梨
その思いを読みとってか、棘田がニヤッと笑い
花梨を抱きしめたまま
「そんなに舌がエロいか?」
「えっ・・・///」
「舌がエロいんだったら、その先どうなるんだろな」
「その先って・・・?」
花梨の問いを聞き、溜め息をついた後
耳に顔を寄せ何かを呟いた
その言葉を聞いた瞬間に顔が赤くなっていく
赤くなるのを見て
棘田は凄く楽しそうに
「なぁ、どうなるんだろな?」
「そ、れは・・・///」
「知りてぇよな?」
そう言った後、棘田は花梨の首に舌を這わす
初めての事に慌てる花梨
「いっ、棘田先輩っ!?」
「黙っとけ」
「あ・・・、ひゃっ」
花梨の首に紅いマークがつく
棘田は首から顔を離し、花梨に笑いかけた
「してみよーぜ」
ぞくりと花梨の体が震え目線をそらす
だが、棘田の顔を見たいと思う
そろ・・・、と顔をあげると
棘田はニヤリと笑っていた
棘田の顔が近づいてきて、唇が合わさる時
「はい、ストップ」
木の上から声がした
驚いて上を見上げる2人
そこには鷹が木の枝に座っていた
2人が茫然としていると、木の枝から降り花梨の隣に腰を落とした
「な、なんで、てめぇが・・・」
「GPS」
「あぁ!?」
棘田と鷹が喧嘩をしそうでオロオロしていると
「こら、喧嘩はダメだ☆」
お花畑から大和が顔をだした
棘田に花梨
それに鷹も止まる
「なっ、なんでおんの?大和くん;」
「ん?花梨がいる気がしてね☆」
皆黙り、次の瞬間
「鷹と違う意味でこえぇぇ!!」
「大和、きもい」
「カンできたん!?」
4人でぎゃーぎゃー言っていると
「おー、おったおった」
は?
近づいてきているのは、帝黒1軍メンバーたち
先頭にはヘラクレス
「いい場所やな!さ、飯でも食べよやないか!」
笑顔で部員たちが買ってきたものを並べ出す
花梨たちは、顔を見合わせ近づいて行く
近づいて行く時
棘田が花梨の耳元で
「今日は無理だが、またさっきの続き・・・な」
そう言い棘田は、近づいて行った
その後の花梨は、始終真っ赤だった
それに対し棘田の顔は楽しそう
大和と鷹は、その様子を見て
次も邪魔する
その事を誓いあった
END
棘田×花梨です・・・・!!!
棘田×花梨ですよぉおおおっ!!!!!!!
こ・・・・こげな積極的な棘田先輩っ・・・・ごくり・・・・(おいっ)
うちのサイトとは大違いです!!!!!(ぶわっ(涙))
こんな二人がみたかった・・・!
こんな二人が描きたいな・・・・・!!
(道のりは遠そうですが(遠目笑))
そんなふたりを書いて下さって
すずめさん!!!
本当にありがとうございます!!!!!
夕方にお願いしてその日の晩に完成という
すずめさんの神速さにもう感動しっぱなしでした!!!!!
わ・・・・私も見習いたい!!!!!
棘田先輩と花梨ちゃんの続きは妄想で補いつつ
大和の登場に笑いをこらいきれないこだまでした!!!!!!(*^w^*)
戻ります。